2016年12月6日火曜日

【civic pride / 市民としての意識】





そういえばブログで紹介していない話がありましたので、今日はその話を。



【civic pride】という言葉がありまして、これには【市民としての意識】とか、そんな意味があります。



これはいつも良くしていただいている熊本市上通にありますビルオーナーのオモキさんから教えていただいた言葉で、僕の中でも凄く胸に響いた言葉です。


civic prideには一人一人が街を構成する一員である当事者意識を持って、自発的に街づくりに参加することが大切であるというメッセージが含まれています。


というのも僕自身、この混沌とした現代社会、普段からアパレルやファッションでどこまで社会貢献できるのかずっと考えていました。
というか今でも考えている最中で、自分なりに思ったコトややりたいコト、できる限りの提案をDARGOとして発信しているつもりです。


Tシャツやスウェットで出来ることってなんだ?
なんのためにプリントってあるんだ?
どうやったら自分は、他人は、Tシャツやスウェットで感動できる?


モノが飽和し、売れず、不況と呼ばれ、製作コストを下げつつ、売上を確保しなければならないアパレル業界。
その中でも何とかプロダクトを創り、SNSから生み出されたムーブメントに合わせて売れるモノを提案する。


売れる、が、購入者はそれを後世にずっと残したいのか?
消耗的に購入しただけではないのか?


そもそも「買う」というか「買わされていないか?」なんてひねくれた視点でしかとらえることができず、欲しい服もないし 『じゃあ自分で作ってみよう』 ってのが事の発端で、それでKUMAMOTO CITY T-shirtを作りました。


以前からお伝えしていまして、商品ページにも記載しているのですが、製作の理由はNEW YORK CITYと書かれたジョンレノンのポートフォリオを見て、ニューヨークじゃなくてクマモトが着たいなと思って製作したことがきっかけです。


2014年の年明けすぐに製作したので、巷のCITYロゴブームに乗っかるギリギリ前。
(この年の夏にはCITYロゴが全国的に蔓延したのでびっくりしたのを今でも覚えています。)


熊本でもいろんなKUMAMOTO CITYが作られたみたいですけど、発案からデザイン、プリントまで自分たちで製作しているのは僕らだけ。


高いより安い方が売れるからと言って、ネームタグを付けずに安価で販売しても、買ってくれた人は数年後に手元にあるT-shirtをどう思うか?


「いつまで経っても、いつ振り返っても、ただの企画モノのT-shirtと思われたくない…」


そんな気持ちだけで、売上確定が一切されていない手刷りのT-shirtのために国産の高級織ネームを300枚発注しました。(というか最低ロットが300枚からだった)


今では考えられない採算無視の生産計画ですが、ファッションが根付いた熊本の地でキャリアも少ない若造がT-shirtをつくるわけですから、一枚に対してそこまでやってようやく少しは認めてもらえるだろうと。


この荒々しさをもってKUMAMOTO CITYが生まれたわけです。


2年ほど発売をしたのち、一旦をリリース中止したものの、熊本地震で被災した際に多くの方から復活の声をいただき、また製作を開始しました。


そうやってデザインも僕らと同じように、いろんな経験をしてきています。




そんな中、今年10月に開催されたシンポジウムにて。

左から大西熊本市長、下通繁栄会事業部長 長江さま、城東マネジメント代表取締役 木下さま




正直、つくった時は自分の為だけのモノだったのですが、まさかこんなことになるとは…といったところです。


被災した際も他県のデザイン会社さまから「復興支援のためにKUMAMOTO CITY Tシャツをつくらせてほしい」といったメールもいただきましたが、同じ時期に「KUMAMOTO CITYを復活してほしい!着たいんです!」というメールもお客様からたくさん頂きました。


僕自身、好きで始めた仕事ですが、初めて誰かのためにプリントしないといけないなと突き動かされました。
やはりこんな時だからこそ地元に根付いたブランドが、地元のT-shirtを作るべきなんだと心から感じることができました。本当にありがたかったです。


そういう意味では僕の中で【civiv pride】が生まれた瞬間でした。


良い言葉、そして良き出会いに息子のように可愛いT-shirtも嬉しがっていると思います。
もちろん市長に手に取っていただけたことは僕も嬉しいですし、光栄です。


本当にご縁に感謝しています。オモキさん、ありがとうございました!






Narimatsu
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DARGO Hand Screen Printed T-shirt

熊本市下南部にあるジョンブルアンティーク内にてショールーム兼工房を構えて作業中です

【DARGO John Bull Studio】
熊本県熊本市東区下南部3丁目10-26
ジョンブルアンティーク内
OPEN / 11:00~18:00n
定休日/毎週火曜日

【ONLINE STORE】

【Blog】

・1点1点、手刷りでTシャツにプリントするということ
・ディレクター(Narimatsu)

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【DARGO Hand Screen Printed T-shirt】
Original Silik Screen T-shirt Brand
STANDARD & CORE
Claft With Pride, All For You !!
E-mail:dargo.japan@dargo2014.com

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