DARGO: 【心配して損した】

DARGO 2017 S/S

さて、とりあえず2017年春夏すべてのアイテムリリースが完了しました。
今回も地元熊本は元より、同じ九州圏、そしていつも通販をご利用くださる関西・関東のお客様にたくさんご愛顧いただきました。本当に嬉しいです。ありがとうございます！

地方発のT-shirtブランドとして、このご時世にシルクスクリーンを使った手刷りのプリントを武器とすることで、都市圏の大手ブランドと如何に差をつけることが出来るかが課題だったDARGO。

今春夏は満を持して、ポケTee・ポロシャツ・そしてオリジナルシルバーアイテム２種をリリース。
これまではシルクスクリーンT-shirtを中心に展開していたので、ここまでついてきてくれたお客様もそれを期待しているはず。ほぼほぼプリントが施されていないアイテムをどこまで認めてもらえるか、実はとても不安でした。

が、そんな不安はどこへやら・・・

ポロシャツもポケTeeもシルバーも、みんな良いと言ってくれて、手に取ってくれる。

商品として製作した際、「あ、やっぱココこうしとけばよかった」なと、後で振り返ることはあります。それは製作という経験を経て、僕が成長しているから。
それ以前はもちろんテキトーにつくることはなく、一生懸命つくっています。

一般のブランドはリリースの半年前に展示会を開催し、小売店のバイヤーさんたちとやり取りします。さらに展示会の半年前、もっと早ければ１年前には企画・製作を開始しないと間に合わないので、実際は市場で発売されるだいぶ前から商品は考案することになります。

DARGOのようにインディーズとしてブランドやってる人は特にそうかもしれませんが、僕ってとても飽き性なんです。だいぶ前から考えたものをお客様に１年後とかに提案しても、僕自身が飽きている。

売る時点で飽きちゃってるってどうなん？って思いますし、だから今は半年先に向けた展示会形式の取り組みをやるよりは、完全即興型の製作を心掛けた方が性にあっています。

が、実はこれが簡単なようで難しい。
納期だったり、協業してくれる職人さんとのスケジュールが噛み合わないと上手く歯車が回転せず、面白いモノがつくれないんです。

まぁ、でも、半年以上前から作るのもアレなんで、せめて１～３ヵ月前に考案して、アイデアを叩き、なるべく即興として提案したい。
その荒削りなモノが、いつもサポートしてくださるお客様に対して楽しい買い物となり、よく有りそうなモノだけを寄せ集めた普通のお店には無い価値観を与えると思っています。

というわけで、今回のポロシャツもポケTeeもシルバーアイテムも、完全に今年のリリース予定に入れていませんでした。
いざ発売した際は「どうなるのかな・・・？」なんて思ったりもしましたが、やっぱりDARGOを見てくださっているお客さまの目は本当に素晴らしい。

シルクスクリーンT-shirtの方も例年通り安定したペースで旅立っていきましたが、ポケTeeとポロシャツがめっちゃ人気。

普通、こだわりが強い玄人志向なお客だと、「なんだよ、プリントされてないのかよ」となりがちですが、うちのお客様は”プリント”が施されていなくても、純粋に目の前のプロダクトのクオリティだけに目をむけてくれる。相対的ではなく、絶対的な目で評価してくれているように思えました。

個人的には、やっぱポケTeeはシンプルじゃないとダメだし、ポロシャツは伝統的に東海岸の綺麗な匂いも感じさせないと。

だからポケTeeは袖にプリントするのみで、裾は熊マーク無し。
ポロシャツは袖プリントでなく、そこはトラディショナルな雰囲気を踏まえて刺繍で。

でもそんなのも分かってくれているんです、DARGOのお客様は。
ホント、涙でるくらい嬉しかったです。

あぁ、心配して損しました。

DARGOは【熊本】というかつての古着の街から、小さく小さくこだわってプロダクトを製作しています。
ここから全国にむけて、何か”脱皮”できるキッカケがほしかったところでしたが、本当に素晴らしい経験をお客様からいただくことができ、感無量です。

正直、これからも軸は変わらずにこだわりのシルクスクリーンアイテムを中心に展開しつつ、その他関連のアイテムも充実させていきます。

意気地になりすぎてもアレですね。

はい、そんなこんなで秋冬が始まります。
プラン？そんなもん無し。もちろん筋書無しの即興です。

DARGO　"RATS" Narimatsu

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【DARGO John Bull Studio】

熊本県熊本市東区下南部3丁目10-26

ジョンブルアンティーク内

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定休日/毎週火曜日

熊本市下南部にあるジョンブルアンティーク内にてショールーム兼工房を構えて作業中です。
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