ギリギリですが2019AW最後のアイテムがリリースされました。
【DARGO】
"Bear Face Portrait" Heavy Weight Sweat Shirt.
color:HEATHER GREY, BLACK × BLACK, BLACK × GOLD(オンライン限定)
size:S, M, L, XL, XXL
OpenEnd Yarn / 12onz Heavy Weight Reverse Weave
水性インク シルクスクリーン1版構成
こちらの写真は数年前にカリフォルニアへ買付に行った際、某所のアンティーク屋さんで撮ったものです。残念ながら予算が合わず購入しませんでしたが彼はスヌーピー要するピーナッツシリーズに出てくるシュローダーというキャラクターです。
シュローダーは音楽家の精神性を持ち合わせており、ベートーベンが大好きということでキャラクターの設定上、このスウェットを着用させているのだと思いますが、1950年代~1960年代のアメリカでは実際に同じデザインのスウェット(正しくは杢グレー×黒インク)が当時リアルタイムで発売されていました。
調べたところ、どうやらクラシック音楽関連のラジオ番組のキャンペーンで製作されたようで、広告代理店の凄腕プロデューサーを主導に、PRやマーケティングの一環でウェアを生産して発売していたようです。
そして1960年代といえば何と言ってもロックが誕生した時代。
これはあくまでも僕の推測ですが、ビートルズやストーンズなどがエレキギターをジャキジャキ鳴らして世界的に市民権を獲得していく中で、古参の"オーケストラ / クラシック音楽” はどんどん隅に追いやられていっていたのではないかと。
今と違ってスマホもPCも携帯ですら存在しない時代です。
大衆はTVかラジオを頼るしかなく、メディア側も視聴率の獲得は至上命題ですから、当たり前に人気商売をキャスティングしたがる。
当時のアメリカでクラシック音楽関連の商品が衣服としてどこまで機能を果たしたのかは不明ですが、結果的に日本のヴィンテージ業界ではラグランスリーブの杢グレーのスウェットに染み込みプリントの黒インクでベートーベンの顔が印刷されたスウェットはとても希少的な価値を持つこととなりました。
それでその後、2000年代に一世を風靡した裏原ブームではNIGOさんがAPEというブランドでベートーベンと同じ「上段 / キャラクターの顔(猿)」+「下段 / ブランド名」という構図でデザインされていました。
さらに時が経ち、2019年。
年号も平成から令和になった現代日本のファッションシーンではT-shirtデザインの登竜門的な構図となっており、各ブランドが同じ構図でどうやって自分たちの色を出せるかというような空気が密かに漂いつつも、DARGOとしては今までになかったバカでかいデザインサイズに惚れてしまいました…。
というのも僕は2020年で30歳になるのですが、これから40歳になるまでの生き方をスタイリングでどう表現していこうか、なんて真面目なことをたまには考えてみて、今回のデザインはシンプルさに欠けるので当初は『さすがにコレはないだろ…』とか否定から入りつつ、しぶしぶ予算をはたいて試しに製作し、実際に着用してみたらアラ不思議。いいじゃん、、、と。
171㎝ / MEDIUM着用
【ヘザーグレー】(CLICK!!)
勇猛な熊のイラストはオリジナルイラストレーションです。熊本からカリフォルニアの精神を発信するDARGOは熊の肖像画を描きました。むしろ熊以外の適任者はいません。
杢グレーは染み込みブラックがたっぷり。洗濯後の経年変化も楽しんでいただけます◎
ヴィンテージはラグランスリーブですが、ウチはセットイン仕様で男らしく。運針細かく叩いています。
12オンスヘビーウェイトタイプで、サイドはリブ切替に。これは逆にヴィンテージには無かった仕様ですね。
セリフ(文字の端のヒゲ)を付けた品格のある書体は元ネタをオマージュ。
ブラックは2パターンあります。まずはこちら。
【ブラック × ブラック】(CLICK!!)
黒に黒の組み合わせです。漆黒でとてもクール。
171㎝ MEDIUM着用
プリントスウェット、大人のまとめ方。苦手な方でも黒×黒ならイイじゃん。
そして最後はこれ。
このシリーズのオピニオンカラーとも言えるブラック × ゴールド。
【ブラック × ゴールド】(CLICK!!)
先ほども述べたように当時の商品は基本的に杢グレー × ブラックのカラーリングがデフォルトです。
音楽界に突如現れた新ジャンル "ロック" の影響で、隅に追いやられたクラシック音楽の普及・推進というテーマから商品企画が立案されたものだったため、ターゲット層を考慮して、当時のウェアはどうしても渋い配色に設定されていたように思えます。
黒×金のカラーリングって賛否両論あると思いますが、個人的にはそれでイイ。
逆にクラシック音楽を隅にやったロックな配色として意味を成します。
しっかりと金色を出すため、白ベタを一度引いて、その上から金をプリントしています。つまり黒金だけは2回プリントしています。もちろん熊本市内の専用スタジオにてシルクスクリーンを使って1枚ずつ手刷りです。
171㎝ MEDIUM着用
裏起毛なので保温性もバツグン。生地も肉厚です。
合計3カラー
こんな感じで2019AW最終アイテムは熊の肖像画スウェット。
かつてのヴィンテージデザインを、今、DARGO的に解釈して再構築したものでした。
「今から流行る」「これから流行らせる」
そんな我儘で安いことのためのデザインというよりは、大人になってもかつてのヴィンテージデザインを楽しむことができつつ、お客様のコミュニティの中でしっかりと身の回りのご友人やパートナーの方などとコミュニケーションや会話の生まれるようなデザインにしたいという意図を持って製作しました。この派手さは良い意味で機能してくれると思います。
コーディネートはジーンズに直球勝負で合わせてみられてください。
基本的にシンプルなアメカジスタイル向きだと思いますが、1~2サイズ上を選ばれて、テーパードした細身のパンツと合わせてもよさそうです。
また、ブラック × ゴールドだけは手間がかかりすぎるため実店舗にサイズ毎のストックは置いておらず、WEBオーダー限定となります。
一応お店でもご予約は可能ですのでサイズ選びがご心配なお客様はお気軽にご相談くださいませ。
ちなみに僕は安定のヘザーグレー(Mサイズ)を購入しました。
個人的にも裏をかかれたドンズバなデザインでとても気に入っています。
ガンガン着用して良いアジ出していって、自分だけのヴィンテージに育てていきます。
30代だから出来る余裕のある着こなし、楽しみ方、実はすぐ近くにあったりするものです。
Narimatsu
-----------------------------------------------------
【DARGO "LAND TO COAST" STORE & STUDIO】
熊本県熊本市南区田井島2丁目1-14
DARGOショップ内
OPEN / 14:00~19:00
定休日/毎週火曜・水曜日
熊本市南区の旧浜線バイパス沿いにスタジオ兼ショップとして路面店を構えています。
ヨダレカレーさんの斜め前ですので、お気軽にお立ち寄りくださいませ。
【ONLINE STORE】
【STORE NEWS】Please Follow Me!!
https://thebase.in/to_app?s=shop&shop_id=DARGO-theshop-jp&follow=true・1点1点、手刷りでTシャツにプリントするということ
・ディレクター(Narimatsu "RATS" )
・ストアインフォメーション
-------------------------------------------------------
【DARGO Hand Screen Printed T-shirt】
-- Independent Japan Brand --
Inspired by U.S Culture, Roots in California,
Work in Japan, Heart in Kumamoto.OFFICIAL HP:https://dargojapan.shopinfo.jp/
E-mail:dargo.japan@dargo2014.com
0 件のコメント:
コメントを投稿